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事業概要

Business overview

県内8二次医療圏において、医療施設として県内9病院・4診療所を管理運営しています。県立病院(脳血管研究センター、リハビリテーション・精神医療センター)が2病院と少ないことから、準県立病院として地域の基幹病院の位置付けがなされています。

本会の特徴としては、厚生労働省や県が指定する「へき地医療、救急告示・救急病院群輪番制、臨床研修、災害拠点、地域がん診療連携、第二種感染症、臓器提供協力」等を行う公益性を有しており、法人税非課税等の優遇措置が講じられていることです。

経営については、自己責任のもとで、自立採算で事業を展開していますが、農林水産省・厚生労働省・秋田県から必要な指示と指導を受ける側面も有しています。

一方、医療事業は、一定規模の建物・設備を必要とする先行投資型の事業でもあります。

従って、資産に占める固定資産の割合が高く、一定の期間ごとに大規模な施設・設備の改善・更新が必要とされています。

病院施設整備については、地域医療確保の観点から、県・地元行政・JAの支援を仰ぎ、昭和62年の平鹿総合病院の増改築から平成22年5月開院のかづの厚生病院まで、約20年の間に、土地・建物・医療機器等で約917億円の資金を投じてきました。医療機器については、年間約10億円の更新・新規取得をしています。

現況について

公的医療機関として、救急医療などの不採算部門も抱えながら、初期(プライマリケア)から高度医療までを行う地域の基幹病院としての役割を担っています。

これまでは、県内9病院の集合体として経営を維持し、移転新築した病院の赤字部分を補ってきましたが、数年来の、国の医療保険制度及び政策誘導に起因した診療報酬引き下げ・患者減・医師不足などの外的要因に加え、老朽化した病院を、地域の要望を受け、また、安全性の観点からも短期間に新築整備をせざるを得なかったこともあり、収支の悪化や財務基盤の脆弱化を招いています。

しかしながら、地域住民の負託に応えるため、平成21年11月に策定した経営改善計画を実践してまいります。

診療機能ごとの紹介

救急医療

8病院が救急告示病院(県内27施設)であり、県内の救急患者の約半数ほどを扱っています。また、病院群輪番制病院は、北秋田市民病院(指定管理者)・能代厚生医療センター・秋田厚生医療センター・由利組合総合病院・大曲厚生医療センター・平鹿総合病院・雄勝中央病院です。

救急部門については、公立病院のような一般会計からの負担金・繰入金がないことから、相当額の負担を負っています。特に、夜間救急外来の増加で勤務医師の負担が大きく、過重労働となっていることから、退職などの要因にもなっています。

神経難病医療

パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症、多発性硬化症などの原因不明とされている特殊疾患については、湖東厚生病院を除く8病院において、非常勤医師を確保しながら診療を行っています。

小児救急医療

大曲厚生医療センターが、大曲・仙北医師会の応援を受けて日曜日の小児救急外来を行っています。平鹿総合病院は、横手医師会の支援を受け、日曜・夜間の小児救急外来を実施していますが、他の病院は、ほとんどオンコールの現状です。

産科・周産期医療

それぞれの病院において、周産期死亡率の改善、ハイリスク妊婦等への対処、母体・新生児等への適切な医療、未熟児室・新生児室・小児専用病床等を整備しています。

ハイリスク分娩には、能代厚生医療センター・秋田厚生医療センター・由利組合総合病院・大曲厚生医療センター・平鹿総合病院が対応しています。

災害拠点病院

湖東厚生病院を除く8病院が、それぞれの医療圏において、指定を受けています。新築した病院は、大規模災害時には、病床規模を超えた患者の専用スペースを確保しています。また、ライフライン遮断時にも対応できる自家発電装置・給水槽や専用倉庫を設け、応急用機材の備蓄を行っています。

また、県の要請を受け災害派遣医療チーム(DMAT)をかづの厚生病院・北秋田市民病院(指定管理者)・能代厚生医療センター・秋田厚生医療センター・由利組合総合病院・平鹿総合病院・雄勝中央病院に設置しています。

エイズ地域診療病院

地域の拠点として、9病院全てが指定を受け重症者に対する総合的・専門医療を提供する体制を取っています。しかし、エイズ患者は、全身症状や呼吸器・消化器・眼科・神経精神・悪性腫瘍・皮膚科・産科等に対する対応が必要で、診療各科領域にわたる協力体制を要することから、今後の体制維持には不安を抱えています。

地域がん診療連携拠点病院

県の推薦を受け、厚生労働大臣から指定された病院としては、能代厚生医療センター・秋田厚生医療センター・由利組合総合病院・大曲厚生医療センター・平鹿総合病院の5病院です。施設・設備要件(集中治療室、無菌病室、緩和医療、放射線治療室・機器)機能要件(院内がん登録システム等)人的要件(専門知識を有する医師・放射線治療医・病理専門医、臨床診療録管理士等)が整備されていることが指定の要件になっています。

臓器提供病院

大曲厚生医療センター・平鹿総合病院が指定されています。脳死判定・臓器摘出への対応として人的配置・体制を取っていますが、専門医の確保を要することから、今後の体制維持に難があります。

第二種感染症施設等

秋田県では、二次医療圏(8)ごとに1ヶ所の第二種感染症病院を指定しています。

内、本会は、かづの厚生病院・北秋田市民病院(指定管理者)・能代厚生医療センター・秋田厚生医療センター・由利組合総合病院・大曲厚生医療センター・雄勝中央病院の7施設に専用病床24床を持っています。

病室は、簡易陰圧化とし、感染症外来専用受診室等を設置しています。また、必要な医薬品の備蓄・確保も義務付けられています。SARS対応、今回の新型インフルエンザなどの緊急時には、受け入れ対応・施設内感染対策など、人的・物的負担を負っています。

秋田県の広域医療

広域医療については、秋田県等から交付基準に基づいた運営費補助金を受けてはいるものの、専門医師の確保と相俟って、不採算部門として、病院の経営を圧迫しています。

ア.へき地医療

へき地医療拠点病院としてかづの厚生病院・北秋田市民病院(指定管理者)・由利組合総合病院・平鹿総合病院が指定されており、無医地区等への巡回診療やへき地診療所への代診医派遣等、へき地における診療支援活動を行っています。国の運営費として助成はありますが、医師不足により、苦慮しています。

イ.地域救命救急センター医療

平鹿総合病院が、県南地区における二次救急医療施設の後方病院として、重篤な救急患者を24時間体制で受け入れています。実質は、初期救急から二次救急患者へも対応しています。施設設備としては、救急専用病室・HCU・ICU・CCU・SCU・NICU等の高度・特殊治療室を整備していますが、救急専門医の確保が難しいのが現状です。

ウ.地域周産期母子医療センター医療

平鹿総合病院が、県南地区における産科及び小児科(新生児医療を担当するもの)等を備え、周産期に係る比較的高度な医療を提供しています。

NICU等設備面では整備されていますが、小児科医・産婦人科医・麻酔科医の確保に苦慮しています。

エ.地域療育医療(障害児リハビリ・障害児歯科医療)

秋田県が進める障害を持つ子供の療育体制の整備の一環として、平鹿総合病院は、県南における障害児リハビリを担っています。

専用施設と小児科医(兼任)をはじめ理学療法士・作業療法士・言語聴覚士各1名等の専任職員と整形外科・脳神経外科・精神科医師が補助体制を取っています。

雄勝中央病院は、障害児歯科の拠点施設として、歯科医師3名・歯科衛生士3名・歯科技工士1名等の体制の他に、岩手医科大学から麻酔科医師の派遣を受けています。

健康増進・予防における健診事業

本会は設立の趣旨にのっとり、保健福祉活動に力を入れてきました。施設・巡回による生活習慣病健診(平成25年度:239,691人)健康教育(平成25年度:30,632人)を県保健事業団とともに、秋田県の健康増進事業の柱となっています。各病院に保健福祉活動室を設置し、保健師など専任スタッフで事業を行っています。