秋田県厚生農業協同組合連合会(JA秋田厚生連)

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ニュースダイジェスト

ニュースダイジェスト JA秋田厚生連グループ(病院・本所)の取り組みやイベント等をお伝えしていくコーナーです。

2011年 7月《JA秋田グループ広報誌「かけはし」2011年7月号》より

がん治療に最新の放射線治療装置更新

由利組合総合病院

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最新の放射線治療装置

この度、がん治療に最新の放射線治療装置(ライナック)が導入されました。米国バリアン社の製品で『Clinac iX(クリナックアイエックス)』と言います。大変高価な製品ですが、優れた安定性のある素晴らしい装置です。

この装置の大きな特徴はマルチリーフコリメーターを備えている事です。マルチリーフコリメーターは60対120枚の、厚さ5mm~10mmの鉛の羽根で出来ており、その羽根を自在に組み合わせる事により様々な形を作る事が出来ます。今までは様々な形の鉛ブロックをハンドメイドで組み合わせて、大汗をかきながら作ったその重いコリメータをライナックに取り付けて、がん治療を行っていました。その労力から解放され、画像を見ながらマルチリーフを動かして、がんに形をきっちり合わせる事が出来るようになりました。がんに形を合わせるという事は、周囲の正常な組織への線量を少なくし、より合併症(副作用)を少なくする事にあります。

大きなエネルギーで高出力のX線や電子線を使い、このマルチリーフコリメータを用いることによってがんの形に合わせ、がんにのみ照準を絞る事により副作用の少ない、より正確ながん治療が出来るようになりました。この装置により、がん治療の精度が一段と高くなりました。

通常総会を開催

秋田厚生連本所

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JA秋田厚生連は6月29日(水)JAビルで第63回通常総会を開き、平成22年度決算などいずれも原案通り承認されました。

1. 事業の概況

昨年4月に診療報酬が実質0.19%引き上げられたものの、医師不足・偏在化による入院・外来患者の減少に歯止めがかからず、地域医療を取り巻く環境は厳しい状況が続いております。

昨年9月7日開催の臨時総会において、固定比率100%の目標達成を平成30年度とする長期事業計画及び財務改善計画の変更、平成22年度事業計画の修正案を決議し、これら計画達成に向けた取組みを着実に実行してまいりました。

さらに、平成22年度は「秋田県厚生連経営改善計画」の実践初年度として、具体的な行動内容及び達成目標を盛り込んだ93項目の「経営改善アクションプラン」を定め本会組織一丸となって取り組んでまいりました。

結果、事業計画の当期剰余金6億5,575万円に対し、計画を大幅に上回る12億5,629万円の当期剰余金を計上いたしました。

2. 医療事業

「心のかよう、患者中心の医療の展開」を基本理念に、信頼を得る病院づくりを積極的に実施することを目標に事業推進してまいりました。病院運営に最も重要な医師が不足となったことから、厳しい事業運営でしたが、役職員一丸となって経営改善アクションプランを推し進め、事業計画を上回る実績をあげることができました。

3. 保健福祉事業

(1) 健康管理事業

生活習慣病検診は、県内9病院に各種検診車を配備し、高齢者医療確保法及び健康増進法に基づく市町村の健(検)診事業に対し県内JAと連携を図り、実施してまいりました。昨年に引き続き、子宮がん・乳がん検診において無料クーポン券が発行され受診率は向上しましたが、受診者数は減少傾向にあります。人間ドックについては、前年を若干下回ったものの受診者は33,938人となりました。

(2) 高齢者福祉事業

居宅介護支援事業所を中心に、病院と在宅を結ぶ訪問看護事業や、訪問リハビリテーション、通所リハビリテーション等の事業を行いました。
一方、JAグループとして質の高いトータルな介護サービスの提供を支えるため、JA秋田中央会と連携し「JAグループ介護保険事業ケース発表会」を開催し、関係職員のスキルアップを図りました。

今後とも経営の健全化を進め、厳しい経営環境にあって、より一層信頼される病院づくりに取り組み、地域の基幹となる病院機能を発揮できるようJAの医療機関として、また県内の公的医療機関としての使命を果たしてまいります。

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