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JA秋田厚生連ニュースダイジェスト JA秋田厚生連グループ(病院・本所)の取り組みやイベントなどをお伝えしていくコーナーです。

ニュースダイジェスト

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2016年2月 《JA秋田グループ広報誌「かけはし」2016年2月号》

第6回大仙仙北地域 緩和ケア市民公開講座を終えて

大曲厚生医療センター


第6回を迎えた大仙仙北地域 緩和ケア市民公開講座は「老いとがん~あなたらしく生きることを支える緩和ケア~」をテーマに11月21日に開催されました。開催に先立ち、大曲厚生医療センター緩和ケア科診療部長の秋山博実医師より緩和ケア活動の紹介があり、院内緩和ケアの取り組みや現状について報告されました。基調講演では、青梅慶友病院 看護介護開発室長のがん看護専門看護師 桑田美代子先生を招き、“「老いを生きる」をささえる”と題して講演いただきました。市民の方々には高齢者や認知症になっても最期まで人間らしく生きるための術を、さらに我々医療従事者には、最期まで人間らしさの保証を忘れないケアの重要性等を教えていただき、深く感銘を受ける講演でした。

大仙仙北地域では高齢化率が32.6%と高く、緩和ケアの対象となる患者さんの多くは高齢者でがんに加えて認知症や脳血管疾患を患っているケースが少なくありません。老いるなかで病を抱えながら、自分らしく生きるためにはどうあればよいのか、「老いとがん」のケアについて両面から学ぶことができました。

一方、集計したアンケート結果から、緩和ケアが地域へ十分に周知されていないことが見えてきました。今後、確実に高まる緩和ケアの需要やニーズに応えるため、緩和ケアの質を高めながら、広く地域の皆様に知っていただけるよう活動していきます。

地域医療講演会の開催

北秋田市民病院

11月27日、北秋田市周辺の医療機関を対象に地域医療講演会を開催しました。今回は秋田大学大学院胸部外科学講座、南谷佳弘教授をお招きし、秋田に根差した医療をテーマに講演をしていただきました。

南谷教授の講演は、外科医師が減っていること、外科や乳腺外科を含め秋田県内の医師を増やしていく取り組みについて、先生ご自身の経験や行動をお話していただきました。さらに、秋田県を元気にする取り組みや秋田県で医師が支えあっていく取り組み、新しい医療を秋田県から発信していくという試みについてのお話もしていただきました。

講演の中で印象に残ったのは、「がんになるのであれば今のうち、今後も医師が減っていくのであれば、がんを治す医師がいなくなってしまう。」という言葉でした。当院がある北秋田市は、北秋田地域では、唯一がん診療連携拠点病院が無い地域です。当院は地域がん診療病院を目指し、がん医療従事者の育成を進めている最中であり、南谷教授の講演は、がん診療連携拠点病院への意識をさらに高める良い機会となりました。

また、次回の医療講演会は秋田大学大学院血液・腎臓・膠原病内科学講座、高橋直人教授をお招きして、3月25日に開催します。皆様の参加をお待ちしております。