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JA秋田厚生連ニュースダイジェスト JA秋田厚生連グループ(病院・本所)の取り組みやイベントなどをお伝えしていくコーナーです。

ニュースダイジェスト

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2016年8月 《JA秋田グループ広報誌「かけはし」2016年8月号》

秋田県農村医学会第120回学術大会「研究発表を通じて地域医療・保健・福祉を考える」

一般財団法人秋田県農村医学会

秋田県農村医学会第120回学術大会(学術大会会長 中村正明雄勝中央病院院長)は、7月9日(土)秋田県JAビルで開催されました。秋田県厚生連の職員、県内医療関係者、一般会員、報道関係者等、約690人が参加し、医療・保健・福祉の質の向上を目的に、幅広い分野からの研究・事例発表が行われました。ワークショップ、学会賞講演、研究班報告、特別講演がメーン会場の大ホールで行われ、会員講演(一般演題)の79題がメーン会場を含む4会場に分かれて行われました。

午前の部のワークショップでは、「Y²語ろう!認定看護師の広場~私たち、こんな活動をしています!~」というテーマにより、雄勝中央病院の天満和男副院長を座長に、厚生連病院に所属する各分野の認定看護師6人が、それぞれの専門分野について発表し、活発なディスカッションが行われました。認定看護師の仕事や活動の重要性を知る良い機会になりました。また、平成28年度秋田県農村医学会学術奨励賞を受賞した、北秋田市民病院 診療部長 小松賢一先生(歯科口腔外科)による学会賞講演が行われました。

午後の部のメーン会場では、はじめに共同研究班報告が行われ、由利組合総合病院の菊地顕次先生(脳神経外科)から「脳卒中診療体制の変遷に伴う脳卒中疾病負担および秋田県厚生連の役割」について発表がありました。その後の特別講演では、秋田大学大学院医学系研究科 地域がん包括医療学講座 特任教授の本山 悟先生をお招きし、「秋田県がん医療に関する一考察」というテーマで講演していただきました。会場はほぼ満席の盛況の中、食生活などの生活習慣とがんとの関わりや、秋田県の地域ごとのがんに関する様々なデータを提示していただき、私たちにとってとても身近で大変興味深い内容の講演でした。

最後に、今回の学術大会に携わったすべての皆様に深く感謝を申し上げます。

第4回「地域医療と総合医」シンポジウムを開催

秋田厚生医療センター

7月16日、秋田県総合保健センターにおいて、第4回「地域医療と総合医」シンポジウムを開催しました。平成24年4月に開設した「秋田県総合診療・家庭医研修センター」は5年目を迎え、プログラム修了生3人を輩出しています。

シンポジウム1部は「地域と繋がる・地域と生きる」と題して当院救急外来の受診患者の状況と救急隊の地域での取り組みのほか、横手市立大森病院 小野剛院長、宮崎大学地域医療・総合診療医学講座の吉村学教授から地域・多職種連携の先進事例をお話していただきました。2部では「地域で活躍する医療人を育てる」と題して、当院のほか、秋田大学大学院医学系研究科医学専攻医学教育講座の長谷川仁志教授、自治医科大学地域医療学センターの 三瀬順一准教授、福井大学地域医療推進講座の寺澤秀一教授の3人の外部講師から、各大学で実践している「地域で活躍する医療人を育てる」取り組みについてお話いただきました。参加者は70人を超え、医師のほかに近隣の救急隊や県内の連携施設から多数の参加があり、お互いを理解し、みんなで連携して地域を支えようと活発な質問や意見交換がありました。

「総合診療医」の専攻医数は全国で年平均約100人、その中で北海道・東北は少なく、当院も苦戦しているのですが、外部講師の先生方からは、総合診療医が必要不可欠なことは明らかであり、プログラムを継続することの重要性について激励するお言葉をいただきました。各講師の発表は、当院にとって有意義なものであり、新専門医制度に向けて魅力のあるプログラム、病院を目指す上で大変役立ちました。

当院では、湖東厚生病院との緊密な連携はもちろんのこと、県や県内4つのプログラムと連携しながら、充実した専門研修環境を整備し、総合診療医と他の専門医がうまく機能する病院を目指し、職員一同頑張ってまいります。